blog/2008-12-04
今後の株式市場の見通し
2008年も残りあと僅かとなりましたが、障子の張替えは済みましたでしょうか?
ところで、日本経済は5・四半期連続のマイナス成長となり、景気後退局面が鮮明になりましたね。株式市場は混沌としています。
来年のことを言えば鬼が笑うと申しますが、とても笑える状況ではなく、鬼が泣くような金融危機と不況色が覆っています。
米国は新車市場の落ち込みでGM・クライスラーは破綻寸前、シティグループも危機。
米国では一時、スターバックスコーヒー1杯分でシティの株が買えるという悪夢が現実味を帯びました。
多額の債務超過に陥っていたGMは、金融安定化法の支援対象が自動車系金融会社にも拡大されたことで、クライスラーグループと合併合意できたものの厳しい環境にあります。
ということは関連する「トヨタ自動車」・「三菱UFJフィナンシャル・グループ」もその影響は大きいでしょう。
景気回復の時期は・・・何時?
米国は、今後、オバマ新政権による強力な金融システムの安定化、大型減税の断行、公共投資の追加等の経済対策によって、米国景気の底割れは食い止められるかもしれません。
しかし、それで米国景気が回復するわけではなく、底割れ回避と景気回復は異なります。
サブプライムローンに起因した証券化商品の買い取りで、住宅ローン市場の急激な縮小は回避できても、市場回復できる訳ではありません。
その理由は単純です。
深刻な「需要」の低迷が予想されるからです。
バブル崩壊が恐いのは、個人や企業の楽観論が消えて悲観論が台頭するからです。
そうなれば、政府や中央銀行がいかに減税・金融緩和をしても、なかなか効果がありません。
米国は、少なくも今後3〜4年は、景気の低迷が続き、デフレ圧力が拡大するでしょう。
そして、世界GDP(62兆ドル)の20%超を占める米国経済が低迷する間は、世界景気の回復も、株価の底入れも、望めないということです。
わが国の回復は??
こうした中、日本経済は、此れまで以上に内需主導型経済への転換を求められています。
にもかかわらず、日本政府は迷走を続けており、これでは残念ですが株式市場の低迷は続くでしょう。
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